防災・停電対策

停電対策に何を用意する?電気・明かり・情報の備えを日数で決める

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この記事の目次

停電対策で何をいくつ用意すればよいか分からない人へ。備えを明かり・情報・電気に分け、公式の数値と日数から数を出します。

この記事の結論

  • 停電対策は「明かり・情報・電気」の3つ。先に日数を決め、1日に使う時間×日数で数を出します。
  • 東京都の想定は電力の復旧まで約4日。2019年の台風では、最も時間を要した地域で約2週間の停電がありました。まず3日分を基準に、1週間も見据えます。
  • 冷蔵庫の保冷の目安、IH、ガス機器は、停電時の扱いが違います。医療機器の確認先は主治医と医療機器メーカーです。
  • 復旧時の通電火災と、ろうそくなどの裸火にも注意が要ります。

停電は何日続く?想定と過去の例

想定・出来事停電の長さ出典
東京都の被害想定(首都直下地震等)電力は復旧まで約4日広報東京都
2018年9月 北海道胆振東部地震ブラックアウト(全域停電)から概ね全域に供給できるまで45時間程度内閣府
2019年9月 房総半島台風復旧に最も時間を要した地域で約2週間東京電力パワーグリッド

3つは基準が違います。約4日は想定、45時間程度は概ね全域に供給できるまで(全戸の復旧ではない)、約2週間は最も長かった地域の話です。東京備蓄ナビは目標を「まずは3日分」とし、1週間やその先も見据えるとしています。

3つは基準が違う数字。45時間程度を日数にした約1.9日は編集部の換算。出典は上の表のとおり

明かり・情報・電気を「時間×日数」で数える

必要な時間は1日に使う時間 × 日数 で出し、公式の電池持続時間や容量と比べます。優先順は夜の明かり、情報、スマホの電気の順です(編集部の整理)。

明かり

内閣府は、停電時に作動する足元灯や懐中電灯の常備を挙げています。

式の例は、ライト付きラジオのソニー ICF-B09です。ライトを1日5時間(仮の数字)で3日なら5時間 × 3日 = 15時間 で、公式の電池持続時間(ライト点灯時で約50時間)の範囲内です。この値はJEITA規格の測定値で、アルカリ乾電池使用時。実際は短くなる場合があります。

地震後の火災防止として、消防研究センターは、明かり取りにろうそくなどの裸火を極力使わないよう注意喚起しています。

情報

九州電力送配電は、携帯ラジオが情報収集に役立つとしています。ラジオを1日6時間(仮の数字)で3日なら6時間 × 3日 = 18時間 で、公式の電池持続時間(FM受信時・スピーカー使用で約80時間)の範囲内です。ライトと同時に使う場合の公式の値はなく、足し算はしません。

電気(スマホの充電)

モバイルバッテリーは表示容量をすべて使えません。Anker公式FAQは、10,000mAhの製品で使えるのは通常およそ5,500〜6,500mAh相当としています。約6割とみて、10,000mAh × 0.6 = 約6,000mAh で考えます(0.6は目安)。

スマホの電池容量を4,000mAh(仮の数字)とすると、満充電の回数は6,000mAh ÷ 4,000mAh = 1.5回 です。1日1回で3日なら、3回 ÷ 1.5回 = 2個 が目安です。自分のスマホのmAhは仕様表で確認できます。

電池持続時間はソニー ICF-B09 の公式の値(JEITA規格の測定値、アルカリ乾電池使用時)。使用時間とスマホの電池容量は仮の数字で、0.6は目安

コンセントの家電を動かすなら、ポータブル電源です。日数と容量の式は防災用ポータブル電源の選び方で出せます。

停電で止まる物と、公式の注意

機種で違う場合があるため、確認先は取扱説明書とメーカー、ガス会社です。

機器公式の案内出典
冷蔵庫扉の開閉は最小限に。開けない場合の目安は冷蔵庫が約4時間、冷凍庫が約1〜2日(気温や量で変わる)農林水産省
IH・電気給湯機IHは停電時に使用できない。電気給湯機は、水道が止まっていなければ前日深夜に沸かした湯が使える(リモコン式で湯が出ない機種もある)九州電力送配電
ガス機器ガスコンロの多くは乾電池で点火できる。リモコン操作式の給湯器・ガスファンヒーター・ガス温水床暖房は使えない。換気扇が止まるので換気東京ガス

停電が3日(72時間)なら、冷蔵庫も冷凍庫も目安を超えます(冷蔵庫の記事)。

医療機器の電源は、主治医と医療機器メーカーに確認を

内閣府は、電力を必要とする家庭用医療機器を使う場合、予備バッテリーや代替手段を備えるよう呼びかけています。ポータブル電源などで足りるかは自己判断せず、主治医と医療機器メーカー(提供会社)に確認します。関連記事は「買った後」の注意です。

復旧で電気が戻るときの通電火災について、消費者庁は、避難の時間に余裕があれば分電盤のブレーカーを切る、電熱器具は停電時にプラグを抜く、としています。復旧後は外観を見て機器を1台ずつ使い、異音・異臭があれば中止してメーカー・販売店に相談します。携帯発電機は屋内で使いません。

向いている人・向いていない人

向いているのは、防災セットや非常食は考えたが、停電の備えが未整理の人です。向いていないのは、在宅で医療機器を使う家庭(主治医・医療機器メーカー・自治体が先)と、ポータブル電源の容量や機種を比べたい人です。

停電に伴う断水の備えは、飲料水・非常食・簡易トイレの記事にあります。