防災・停電対策

カセットコンロとボンベは何本?停電中の調理を時間×日数で出す備え

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この記事の目次

停電や断水に備えて、カセットコンロとボンベを何本用意するか悩む人へ。メーカー公式の情報と、業界団体・公的機関の情報をもとに整理しました。

この記事の結論

  • 本数は、1日に強火で使う時間(分)× 日数 ÷ 70分で出します。70分は、イワタニ公式の実測値(確認できた機種では約68〜75分)を丸めた目安です
  • 例(1日60分は仮の数字):3日で3本、7日で6本。農林水産省の目安(1人1週間で約6本)は、この式で1日約60分(編集部の換算)
  • 気温10℃では25℃の約1.5倍のボンベが必要です(日本ガス石油機器工業会、JGKA)
  • 屋内で使えるかは取扱説明書とメーカーに確認し、使うときは換気にも注意します。ボンベの使用期限の目安は製造日から約7年です

ボンベは何本?強火で使う時間×日数÷70分で出す

内閣府は、家電が使えない状況を想定して調理手段を備えるよう案内しています。オール電化の家は停電でお湯も沸かせません(東京都)。

イワタニが示す連続燃焼時間は、気温20〜25℃で強火連続、ボンベ1本を使い切るまでの実測値です。達人スリムV(CB-TS-5)は約68分、タフまるXG(CB-ODX-XG。イワタニは製品ページでテント内・車内での使用を禁止)は約75分で、計算は70分に丸めます(目安)。

式は本数 = 1日に強火で使う時間(分)× 日数 ÷ 70分 です。1日60分(仮の数字)なら、3日は60分 × 3日 ÷ 70 = 約2.6 → 3本 、7日は60分 × 7日 ÷ 70 = 6本 です(端数は切り上げ)。68分の機種なら、7日は約6.2本で7本です。

農林水産省は、備蓄の目安を1人1週間で約6本としています。70分で逆算すると6本 × 70分 ÷ 7日 = 60分 で、1日約60分の強火に相当します(編集部の換算)。同省は調理時間や火力の前提を書いていないため、人数や調理の仕方に合わせて、余裕をみて式で調整します。

JGKAは、気温10℃の場合は25℃の場合に比べて約1.5倍のボンベが必要としています。公式の70分は気温20〜25℃の値なので、気温10℃のときは式の結果に1.5を掛けて多めに見ます。7日・6本の例なら6本 × 1.5 = 9本 (目安)です。

1日60分は仮の数字です。70分はイワタニ公式の実測値を丸めた目安、1.5倍は日本ガス石油機器工業会(JGKA)の値です

コンロとボンベの見方:測定条件と使用期限

火力(kW)は火の強さで、電気のWとは別です。連続燃焼時間は測定条件つきの値で、条件が違えば持ち時間も変わります。達人スリムVの使用ガスはイワタニカセットガス(別売)で、ガス缶と器具は指定の組み合わせで使うよう、JGKAと日本ガス機器検査協会が案内しています。

コンロは製造後約10年で買い替えを検討し、ボンベは製造日から約7年以内に使い切るのが目安です(イワタニ、JGKA、東京消防庁)。製造日はボンベが缶底、コンロが側面の定格銘板で確認できます。7年以内でも、変形や錆のある缶は使えません(イワタニ)。古い缶から使って買い足すローリングストックが、JGKAの勧めです。

屋内で使う前の安全:換気・装着・保管

屋内で使うとき、先に確認すること

  • 換気:閉め切った室内で換気せず長時間使うと、不完全燃焼で一酸化炭素中毒のおそれがあります(製品評価技術基盤機構)。東京消防庁は、換気扇の使用や定期的な窓開けでの換気、異常を感じたときの使用中止と換気を案内しています。停電中は換気扇が止まります(東京ガス)。
  • 場所:屋外での使用が想定されている火気器具は、屋内で使いません(東京消防庁)。屋内で使えるかは、コンロごとの取扱説明書で確認します。テント内・車内では使いません(JGKA、東京消防庁)。場所別の扱いはキャンプ道具の防災活用にあります。
  • 装着:ボンベの切り込みの凹部を、コンロのボンベ受けガイドの凸部に合わせて装着します(東京消防庁)。合っていないと、結合部から漏れたガスに引火して火災のおそれがあります(消費者庁)。
  • 過熱:コンロを2台以上並べず、コンロを覆うような大きな調理器具も使いません。熱がこもってボンベが過熱され、破裂のおそれがあります(消費者庁、東京消防庁、JGKA)。IHの上ではコンロの使用も保管もしません(JGKA)。
  • 保管と廃棄:ボンベは室内の40℃以下の場所でキャップをして保管し、物置や押入れは避けます(JGKA)。暖房機のそばや直射日光の当たる車内にも置きません(東京消防庁)。捨てるときは火が消えるまで使い切ってから、地域の取り決めに従います。

確認先は、使える場所と器具の扱いが取扱説明書とメーカー、ボンベの捨て方が自治体です。

向いている人・向いていない人

向いているのは、電気とガスが止まってもお湯や温かい食事を確保したい人、オール電化の家の人です。向いていないのは、電気で調理したい人(容量の式は防災用ポータブル電源の選び方)と、屋内で火を使えない住まいの人(そのまま食べられる食品を中心に非常食の記事で考えます)です。

停電全体の備えは停電対策の記事、水の量は飲料水の記事にあります。