防災・停電対策

防災ラジオの選び方:乾電池・手回し・ソーラーとワイドFMの確認点

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防災ラジオは、電源の種類とFMの受信周波数の見方で選びます。メーカー公式と総務省などの公的な情報をもとに整理しました。実機で使った感想は含みません。

この記事の結論

  • 選ぶ軸は電源と受信バンドです。乾電池を土台に、手回しとソーラーは電池切れの備えと考えます(編集部の整理)。
  • ワイドFMには90.0〜99.0MHz対応のラジオが必要です(総務省)。仕様表のFM受信周波数で上限を見ます。
  • 電池持続時間・スマホ充電・重さは、機種ごとに公式の条件が違います。足し引きして比べません。
  • 自治体が配る戸別受信機は別の機器です。確認先は市区町村です。

防災ラジオの電源は4種類:役割と公式の条件

内閣府の広報誌(2019年度)は、ラジオは受信機と乾電池があればいつでもどこでも聴けるメディアだと説明しています。ただし聞こえるかは、電波と電池の状態次第です。

  • 乾電池:入れ替えて使えます。予備の乾電池も用意しておきます(九州電力送配電)。ソニー ICF-B09の公式の電池持続時間は、FM受信時で約80時間、AM受信時で約100時間です(JEITA〔電子情報技術産業協会〕規格の測定値、アルカリ乾電池・スピーカー使用時。実際は短くなる場合あり)。日数に直す式は停電対策の記事にあります。
  • 手回し:電池が切れたときの自力の充電です。首相官邸のチェックリストは、携帯ラジオに「手動充電式が便利」と添えています。ソニーのサポート情報(ICF-Bシリーズ向け)は、1年に1度、1秒間に2回転の速さで1分以上の充電を案内し、長期間使わないときは単3形電池を外すとしています。各機種は取扱説明書で確認できます。
  • ソーラー:ICF-B300の公式は、ソーラーパネルは屋外用で、室内照明では充電できないと書いています。
  • USB充電:PR-323RはUSB Type-C入力、ICF-B300は別売のUSB ACアダプターが必要です。停電中は別の電源が要ります(編集部の整理)。
出典:内閣府の広報誌(2019年度)、九州電力送配電、首相官邸、ソニー・ドリテックの公式情報、ソニーのサポート情報。「編集部の整理」は公的な文書ではなく編集部の判断。手回しの条件は各機種の取扱説明書で確認できます。

受信バンドはワイドFM:90.0〜99.0MHzに対応しているか

ワイドFM(FM補完放送)は、AM放送の番組をFMの周波数でも流す仕組みです。AMが聞こえにくい地域の対策と災害対策が目的とされています(総務省)。

聴くには、従来のFM(76.0〜90.0MHz。MHzは周波数の単位)に加えて、90.0〜99.0MHzに対応したラジオが必要です。総務省によると、令和7年(2025年)5月19日にワイドFMの周波数帯が76.0〜95.0MHzから76.0〜99.0MHzへ拡張されました。手持ちのラジオは仕様表で確認でき、電波の状況で聴けない場所もあります。

3機種のFM受信周波数は、いずれも99MHzを含みます(仕様表の数値から出した編集部の整理)。

出典:総務省(ワイドFMの周波数)、ソニー・ドリテックの公式の仕様表。3機種が99MHzを含むのは編集部の整理(仕様表の数値から)。AMの周波数は載せていません。

総務省のページ(2026年10月25日確認)によると、AM局を休止してFM局に転換した場合の影響を検証するため、民間のAM局が一定期間運用を休止できる特例措置が設けられています。全てのAM放送が休止するわけではなく、NHKは対象外です。休止中の局はAMで聴けなくなる場合があり、ワイドFMを含むFMやradikoなどで聴けるようにする措置を講じることとされています。詳細の確認先は各局です。第二期の適用期間は2026年10月31日までで、延長できます。FMも聴ける機種のほうが、手段が増えます(編集部の整理)。

3機種を公式スペックで比べる:ソニー2機種とドリテック

項目ソニー ICF-B09(FM/AM ポータブルラジオ)ソニー ICF-B300(FM/AM ポータブルラジオ)ドリテック さすだけ充電ラジオライト3(PR-323R)
電源手回し充電/単3形乾電池2本手回し充電/ソーラー充電/USB AC充電(ACアダプター別売)/単3形乾電池2本手回し発電/USB Type-C入力/単3形乾電池4本
受信バンドFM(ワイドFM対応)/AMFM(ワイドFM対応)/AMFM(ワイドFM対応)/AM
FM受信周波数76〜108MHz76〜108MHz75.5〜108.5MHz
AM受信周波数530〜1,710kHz530〜1,710kHz525〜1,630kHz
ライトLEDスポットライト(前面)/ソフトライト(上部)LEDスポットライト(前面)白色LED
スマホ充電可(一部の機種は非対応。ラジオを動かしながらの充電は不可)可(一部の機種は非対応。ラジオを動かしながらの充電は不可)乾電池から可(出力値の記載なし)
重さ0.376kg0.395kg0.281kg
重さの条件電池含む電池含む電池含まず
販売ページ

各メーカー公式サイトの情報をもとに作成(確認日:ソニー ICF-B09(FM/AM ポータブルラジオ) 2026/10/25、ソニー ICF-B300(FM/AM ポータブルラジオ) 2026/10/25、ドリテック さすだけ充電ラジオライト3(PR-323R) 2026/10/25)。最新の仕様と価格は販売ページでご確認ください。

  • 電源:軸が違うので、優劣ではなく欲しい電源で選びます。
  • 時間:電池持続時間を載せたのはICF-B09だけです。ICF-B300は載せていません。ドリテックは公式に記載がありません。機種をまたいで時間は比べません。
  • スマホ充電と重さ:ドリテックは出力値の記載がなく、充電量は分かりません。重さは電池の有無が違うため、軽重の比較には使いません。

向いている人・向いていない人と、買う前の確認

向いているのは、停電時の情報源をスマホとは別に1台備えたい人です。手回しやソーラーも欲しい人にも合います。

向いていないのは、自治体が配る防災行政無線の戸別受信機を探している人です。「防災ラジオ」と呼ばれることもある別の機器で、配布の有無は自治体ごとに違います。確認先は市区町村の防災担当課です。コンセントの家電を動かしたい人も向きません。電気の量は防災用ポータブル電源の選び方の式で出せます。

買う前に見る点は3つです。

  • 仕様表のFM受信周波数の上限が99MHz以上か。
  • 乾電池の種類と本数、予備。ICF-B09・ICF-B300は乾電池が別売り、PR-323Rは付属しません。
  • 手回しやソーラーの条件(年1回の充電、屋外用)と、自分のスマホが対応か。

電池の扱いと廃棄

乾電池・内蔵充電池の液漏れや劣化、廃棄の方法は、取扱説明書とメーカー、自治体の案内で確認します。

持ち出し袋の中身は、防災セットの選び方にまとめています。